お金を借りると、それが負債となってどんどん自分の首を絞めていきます。
それと同じことが、実は睡眠でもいえることをご存知でしょうか?
今回は、スタンフォード大学が提唱した「睡眠負債」なるものについてご紹介していきたいと思います。
目次
睡眠負債(sleep debt)とは
毎日8時間睡眠が必要な人がいたとします。(個人に必要な睡眠時間は遺伝子によって生まれつき決まっています)
その人が、仕事が毎日忙しく、5日連続で5時間しか寝れなかったとします。
この場合、一日につき足りない睡眠時間=3時間の5日分ですので、
合計で15時間もの睡眠負債が溜まってしまったことになります。
このように、あなたに必要な睡眠時間と実際の睡眠時間の不足分が借金のように積み重なっていく。
この不足分のことを、睡眠負債といいます。
睡眠負債が溜まるとどうなるのか
ではこの睡眠負債は溜まるとどうなるのでしょうか?
借金のように、怖い人たちが取り立てにくることはないですが、
溜まってしまったこの負債は、あなたの人生に大きな被害をもたらします。
下手をすると、取立ての方がまだマシかもしれません笑
では、見ていきましょう。
病気のリスクが高まる
糖尿病、高血圧、がんなどの生活習慣病になる確率が1.5~2倍になります。
太りやすくなる
食欲を増進させる「グレリン」というホルモンがあります。
睡眠が足りていないと、このホルモンが増えてしまうのです。
また、睡眠時に出る成長ホルモンは糖分や脂質を代謝してくれますが、
睡眠不足だとこの恩恵を十分に受けることができません。
脳の活動が低下する
上記2つは、長期的なリスクですが、
脳の活動低下は、影響がすぐに現れます。
実験によると、6時間睡眠の生活を2週間続けると、
そのときの脳の働きは、2日全く寝ずに過ごした後と同じレベルにまで低下していたそうです。
睡眠負債を返済するには?
気をつけていても、やむを得ず睡眠負債が溜まってしまうことはあります。
では、返済に有効な方法はどういったものがあるのでしょうか。
1.昼寝(パワーナップ)
以前こちらの「マイクロスリープ」に関する記事でご紹介した、
「短時間の昼寝」は、足りない睡眠時間を補ってくれます。
2.睡眠の質を上げる
量でだめなら質で勝負しましょう。
こちらの記事には、夜ぐっすり眠れる方法をたくさん紹介してあります。