睡眠時随伴症とは、眠っているのにもかかわらず歩き回ったり、叫んだりと、
何らかの異常行動を伴う睡眠障害です。
いくつかパターンがありますので、それらを紹介していきます。
夢遊病
おそらく聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
脳は眠っているのに、体だけが動いて歩き回ったりします。
脳は眠っているので、話しかけても受け答えははっきりせず、本人にそのときの記憶もありません。
10歳未満の子どもに多く見られる症状で、成長とともに自然と治るケースが多いようです。
夜驚症
特徴は夢遊病に似ており、10歳未満の子どもに多く見られる症状です。
夜驚症の場合は歩き回るのではなく、突然泣き叫びます。
レム睡眠行動障害
レム睡眠行動障害は、上の2つとは大きく異なります。
夢遊病・夜驚症が子どもに多いのに対し、レム睡眠行動障害は50代以上の中年期・老年期の人に多い睡眠障害です。
また、発症のメカニズムも違います。
夢遊病・夜驚症は夢を見ないノンレム睡眠中に現れる症状ですが、レム睡眠行動障害はその名のとおり、レム睡眠時に発症します。
レム睡眠時には人は夢を見ます。その夢の内容にしたがって、ときには暴力的な行為を伴うこともあります。
その夢の内容はなぜだか悪夢のようなものが多く、何かに襲われてそれを振り払おうとし、その動きが現実にも現れてしまうというケースが多いようです。
上の2つと違い、レム睡眠行動障害は本人や周りの人に危害を加える可能性が大いにあります。
少しでも疑いを持つようなことがあったら、早めに医師の診断を受けましょう。