「ナルコレプシー」という病気があります。
昼間なのに強烈な眠気に襲われ、眠ってしまう睡眠障害の1つです。
これとよく似た病気に「特発性過眠症」というものがあります。
ナルコレプシーと間違われやすいこの病気ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
特発性過眠症とナルコレプシーの違い
1.昼寝の時間の長さ
日中、それも会議中など、緊張感のある状況なのにもかかわらず強烈な眠気に襲われます。
ここまではナルコレプシーと同じです。
ナルコレプシーと最も大きく異なる点は、「昼寝の時間の長さ」です。
ナルコレプシーの患者は、眠気に襲われ寝てしまっても、
通常数十分程度で目が覚めます。
さらにしばらくの間は眠気がなくなることが多いです。
一方、特発性過眠症の場合、寝落ちしてしまってから1時間以上の間、眠り続けます。
そしてようやく目覚めても、スッキリせず目覚めが悪いことが多いです。
2.情動脱力発作、入眠時幻覚、金縛りなどの症状がない
ナルコレプシー患者は、急激な感情の変化とともに全身もしくは体の一部の力が急激に抜けてしまう情動脱力発作や、
入眠時、リアルな幻覚を見たり、金縛りにかかったりということがありますが、
特発性過眠症にそのような症状は見られません。
3.夜の睡眠はしっかり取れる
ナルコレプシー患者は、夜の睡眠中も途中で目覚めてしまったりと、
何かしらの睡眠障害がありますが、特発性過眠症の患者は、夜は普通に眠ることができます。
特発性過眠症かもしれないと思ったら
まずはきちんとした検査を受けることをおすすめします。
検査により、実は別の睡眠障害だった、というケースもありますので、
本当に特発性過眠症なのかを知る必要があります。
睡眠障害専門病院の探し方、受診時の注意点については、こちらの記事を参考にしてください。